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niwa さんの日記

 
2015
1月 30
(金)
23:42
ICFのd7:(状況に応じた)社会的に適切な対人関係
本文
2010年8月9日 長崎原爆記念日
         ICFのd7:(状況に応じた)社会的に適切な対人関係
人間の生活すべての領域を網羅した単一リストであるICFの活動・参加の第7領域は、『(状況に応じた)社会的に適切な対人関係』である。介護保険法や障害者自立支援法の認定調査票には評価項目は無い。
なぜであろうか。日本の両法は、いわゆる障害は個人の異常であり、リハビリテーションで回復させる「医学モデル」だからである。それに対してICFの理念は「人と周りの環境の相互作用」ととらえて環境を重視する。
しかし現実は、高齢者から20歳の学生にいたるほとんどの「大人」住民は、個人と社会の関係において、自分自身はどのように行動すれば良いか。家庭や学校で具体的に学ぶ機会も無いまま、個人の権利を主張して、さまざまな生活機能の諸問題を拡散し、その傍若無人ぶりは目に余るものがある。
先日、名駅地下鉄ホームで喪服姿の妙齢の女性が、携帯を使い「今、名駅地下鉄ホーム」と伝えると、相手が何か言っているようであるが、大声で「黙って聞け、黙って聞け、2時に飯を食べた。夜は無視せよ。夜は無視せよ」と切る。この会話?後に並ぶ列の人たちは唖然!これでよろしいか?子育ての前に大人のハビリテーションはどうなっているの? 
 ICFの『(状況に応じた)社会的に適切な対人関係』を視て見よう。
1 基本的な対人関係と行動
1)基本的な行動 
(1)敬意と思いやり;状況に応じて他人の気持ちを配慮した対応をする。
(2)感謝;状況に応じて満足や気持ちを表した対応をする。
(3)寛容;相手の行動を理解し、受け入れた対応をする。   
(4)批判;意見の相違や不一致への状況に見合った対応をする。
(5)合図;関係の中で生じた事へのサインやヒントを用いた対応(うなずき・目配せな  
      ど)をする。 
(6)身体的触れ合い;握手・抱擁など状況に見合った対応をする。
2)対人関係の方法
(1)関係の形成;状況に見合った人間関係を開始し維持する。
(2)関係の終了;状況に応じて相互関係を終わらせる。
(3)行動のコントロール;状況から生じる感情・衝動・攻撃性を関係に応じて制御する。
(4)社会的慣例に応じた行動;社会における役割や地位に基づいて、
(5)他人との社会的距離の維持;関係と状況に応じた他人との距離を保つ。
2 公的・私的な対人関係
1)見知らぬ人との関係;一時的な関わりを持つ(道を尋ねたり、教えたりする)
2)公的な関係
(1)権限のある人;職場の雇用者・職位などとの関係をつくり保つ。
(2)下位にある人;職場と被雇用者・職位などとの関係をつくり保つ。
(3)同等にある人;職場の同僚・地域の住民との関係をつくり保つ。     
3)私的な関係   
(1)友人;相互の敬意と共通の興味を持つ人との関係をつくり保つ。  
(2)隣人;居住区に住む近隣との関係をつくり保つ。
(3)知人 ;親しい友人ではない人との関係をつくり保つ。
(4)同居者;同居している人との関係をつくり保つ。
(5)仲間;相互の敬意と共通の興味を持つ人々との関係をつくり保つ。
4)家族関係   
(1)子ども;実の親や養子縁組を問わず、親子関係をつくり、努力して維持する。
(2)親;実・養父母との関係をつくり(親の世話など)、努力して維持する。
(3)兄弟姉妹 ;血縁・養子縁組・結婚で関係をつくり保つ。
(4)親族;姻戚関係をつくり保つ。
5)親密な関係
(1)恋愛関係;愛情に基づいて親密な関係をつくり保つ。
(2)婚姻関係;法的または内縁の親密な関係をつくり、努力して維持する。
(3)性的関係;配偶者やパートナーと関係をつくり維持する。
以上の内容である。
日本の将来に、子が立つのを見守ると書く『親』の無償の愛(give & give)を乳幼児期にたっぷり与えられる環境つくりを真剣に検討する時期に来ている。そして、義務教育を終えるまでに、健康な躰つくりの『自炊』ができる青少年を育てない限り、日常化した親殺し・子殺し・虐待、さらに、ひきこもり・ニート者の増加、自殺者の増加は減らないであろう。感性と科学を結集した調理による料理をつくるには、幼少時からお使い・買い物・商店街での会話や三軒両隣の対人関係が不可欠である。なぜか?
6月から「まちの学び舎ハルハウス」へ、自発的に「対人関係が苦手のため、ここでボランティアをさせて下さい。」と毎朝5時50分~8時まで厨房の下働き・清掃や接客をして京雑炊を食べて大学へ行く2回生がいる。「年中無休」のため、インターンシップ期間を除いて休まず続けている。自分の短所を自覚して改善する方法を見つけ、チャレンジして卒後の社会参加を円滑にする準備である。
すべての人は、No one’s perfect! この学生のように自覚的に苦手な対人関係を広め、深めようとする学生は少ない。
どうぞ、困難を抱えて悩む青少年よ。思い切って、話し易い人や年長者に「Help me!」と声を出して話してください。きっと道は拓けるでしょう。その際、ICFの(状況に応じた)社会的に適切な対人関係を活用して下さいませ。
次回は、d8:主要な生活領域を書きます。お待ち下さいませ。
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