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niwa さんの日記

 
2015
1月 30
(金)
23:37
ICFの『家庭生活』における「ボランタリー支援」(2)
本文
 昔の親は、高等教育を受けるため家を離れる自炊の出来ない子には、朝食・夕食付の確実な下宿に子の健康管理を委託し、つねに親としての接触を図っていた。また、夏目漱石「坊ちゃん」のように、身の回りを世話する清さんが傍に居た。
 労働者のうつ病は「職場のストレス」の一面もあるが、小学生まで低年齢化してきたうつ病の広がる日本の現象を、どのように説明するのであろうか?英国では「うつ病は現代精神医学の飯の種」(注1)とBBCはじめ、心ある専門家は躰つくりの食事に躍起である。
 なぜなら、どんなに科学が発展して便利になっても一人ひとりが、先祖から受け継いだ人間の宿命(二足直立歩行で、手足を使い、餌を採り、前頭葉を発達させて来た)を意識して、自律神経を毎朝、夜間を支配している副交感神経(リラックス神経)から、日中を支配する交感神経(エサ取り神経)に切り替えて、社会生活に備えるのである。自律神経の交感神経と副交感神経のバランスに基づいて行動できる人間は、健康である。
 残念ながら日本は、躰のメカニズムとエサの取り方を忘れた人間が増加し、消費生活中心の生活習慣病が蔓延している。重い病ほど無自覚・無痛で長期間を要して発症している事実を無自覚、または、病感があっても病識の無い人が多い。それに加えて、病を自覚し受診から始まる事後医療・事後福祉で生活習慣病を治療し、健康を維持するのは困難である。躰の弱い人や病や障害をもつ人ほど、健康三原則を意識した早寝・早起き・朝ご飯を実行することが必須である。日中は良く歩き、手足を使って頭を働かせ、人や自然や物と関われば、夜の安眠が与えられる。
 さらに、躰の全臓器の消費エネルギー(≠カロリー)は、脳が約2分のⅠを消費していることも念頭に置かねばならない。そのため、ウイリアムスの生命の輪に基づいて、バランス良く栄養を摂取し、血管内に十分な栄養と血流促進。同時に、全体のエネルギーのバランスも必須である。その意味において「人間の躰は因果応報にできている」。怖いことに、世代間伝達として「親の生活習慣が子に伝わる」からである。
 そして、家庭や施設内生活で、どんな病気や障害をもつ人でも、ボランタリースピリッツは、give & giveの無償の行為であるが、自分自身対他者(親と言えども)の対人関係はgive & takeで成り立っている。ケア(介護)に関わる人へ神経を集中し、配慮をして感謝(心から、有難う!)するのが、他者へのボランティアであり、社会活動参加である。
 一人暮らしから4世代の大家族まで、自分自身の健康保持と家庭生活での健康で文化的な世代間伝達を円滑にする秘訣は、早寝・早起き・たっぷり朝ご飯で助け合って協働し、毎日、「朝の団欒」を弛まず、休まず、続けることである。具体的には;

1.午前5~6時:全員起床:お互いに生きていることを感謝して、出会いの挨拶;
  元気に笑顔で、同居者一人ひとりに“おはようございます。”
2.全室内の換気:全室の空気を入れ替えて、夜間増殖した細菌やウイルスを除き、
  新鮮な空気(酸素)を増やして家族全員が、脳内スイッチの切り替えである。
3.一人ひとりが洗面。鏡の前で、にっこり笑顔で自分自身に挨拶し、健康状態を
  チェックし合って歯磨き・洗面をする。これも脳内スイッチの切り替えと血流促進である。
4.幼児から家族全員、やれることを助け合い、声かけ合い、話合いながら、調
  理・食卓準備・洗濯・掃除・布団干し・靴磨き・犬の散歩やエサやり・植物の水遣り等。
  すべて協働して行う。これも脳内スイッチの切り替えと血流促進である。
5.たっぷりの朝食;食卓を囲み、感謝の言葉「自然の恵みに感謝して頂きます」。
  お互いに、食物の味を楽しみ、良く噛みながら、今日1日のスケジュールを話し合って
  確認する。感謝の言葉「美味しく頂き、ありがとうございました」で終わる。
  良く噛む事は、消化・吸収を助け、脳への血流促進と脳内スイッチの切り替えである。
6.全員で夕食と明朝食の準備を話し合い、買い物を分担する。
7.全員で後片付けと朝食前後の排泄を交替で済ませる。
  3人以上の家族は、2つ以上のトイレが必要である。これが家を整えることに入る。
  お互いの便秘状態を見て、食事内容を話し合う。
8.外出準備と別れの挨拶;「行って来ます」「行っていらっしゃい」出向かえ3歩・見
  送り7歩の余韻を残して。社会生活で何が起きても後悔しないため、別れの挨拶は必須。
そして夕方・夜;
9.小学校3年生以上の子どもは、帰宅時のお使い(買い物)をして、季節や物価を含めて、
  読み書き計算を実地に学び、レシートは保存して経済性を学ぶ。
  小学校5年生以上は週1回、高校生以上は週2回の夕食つくりを、できるメニューから始め、
  自炊できる子を育む。
10.家族の休日は、親子で食材料や日用品を購入し、冷凍できるカレー・ハンバーグ・
  餃子・春巻き等を互いに、談笑しながら作って、冷凍貯蔵しておく。
11.夜は、もう一度室内換気と洗面;鏡の前で、1日の感謝(がんばったね。有難う!)。
12.就寝には入る前に同居者一人ひとりに、必ず別れの言葉「お休みなさい」を言う。
13.乳幼児は午後8時までに、小学生は9時までに、中・高・大学生・大人は10-11時
  までに就寝には入り、布団の中で体内時計に明日の予定と起床時間をネジ巻きし、1日を
  感謝し、深呼吸10回をして眠る。

 一人暮らしでも家族全員でも、これだけのことは健康維持に不可欠な健康でエコライフの基本である。良い生活習慣、ことに脳の神経回路が一番活発に増加する時期である3歳までと就学児童期は、人間として対等に対話して、やれる手伝いから協働して獲得させることが必須である。
 努力の字は、女性が出産をする際の極限力を現している。実行あるのみ!
 2009年も後わずかになりました。どうぞ、あなた様にとって、2010年がより良い年(健やかに周囲の人と協働して活動する)になりますよう祈念します。

(注1) ディングルトン病院記録保存グループ編著丹羽國子訳「コミュニティ物語 ディングルトン病院 メルローズ」アリスト 2005年 p37
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