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niwa さんの日記

 
2015
1月 30
(金)
23:36
ICFの『家庭生活』における「ボランタリー支援」(1)
本文
 ICFの『セルフケア』のなかのボランティアは、あくまでも自発的な自由意志による善意で無償の行為である。その本意は先祖から脈々と維持している典型が「家庭生活」であり、肉親や身近な人への善意や無償の行為が、人間性を高める最良の方法であることの確信が息づいている。
 日常の暮らしにおいて、老若男女が苦楽をともにしながら対等に対話し、ボランタリースピリッツが活き活き飛び交い、笑い合い、団欒して交流して生活の智慧を分かち合い、家を一歩出たら遭遇する社会生活での失敗や事故やストレスを回避するため、家族全員のボランタリー協働で成り立っているのが、家庭生活であり、何処よりも「ほっとする居場所」である。
 新たに家庭を創る男女も、婚姻届を出す前に、この基盤に立って協働する楽しさを話し合い、二人三脚の努力をすれば、よせ来る難問題も協力し合って解決でき、お互いの人生を充実できる可能性は大きく、子は愛情深いボランタリースピリッツを真似、見習い、学んで健康に発達成長していく。
 前回(11月12日付)の『家庭生活』のなかの「ボランタリー支援」を再述する; 

(1) セルフケアの介護:食事・入浴・排泄・更衣など
(2) 移動への介護:近所・市内・学校・職場など目的地への往復
(3) コミュニケーションへの介護:話したり・書いたり・読むこと
(4) 対人関係への介護:人間関係をつくり、維持し終わらせること
(5)栄養摂取への介護:食事を準備し、食べること
(6)健康維持への介護:服薬管理・定期健康診断・医療を受けること   である。

 しかし日本の現実は、物心がつき始める乳幼児期からボランティア行為が「あたり前の行為」ではなく、親のなかには、自己実現優先が幅を利かせ、「子育てより働いているほうが楽!」と共働きを優先し、病気の子たちを早朝から保育所に預けて働きに出ていく。
 専門家も「保育所」不足を声高らかに叫び、少子化担当大臣も同様である。若者の約8割が「出来ちゃった婚」であり、子たちがお使いや手伝いに、お駄賃としてお金を渡さなければ、やらないような家庭は、企業組織の擬似形態化したパート労働者に見える。
 団欒を乳幼児期から一度も味わったことが無く個室で個食の子たち、生活保護受給が4代に渡る家族、母子・父子世帯で大変ながら外観は、茶髪にブーツのトップファッションで喫煙・飲酒し、俎板・包丁の無い買食い生活暮らしの親も多い。
 そして多くの親は、子の成長発達に応じたボランタリー支援を怠り、「社会的支援」を当然として「託児所」・「保育所」・「学校」「学童保育」に委託し、家では、「勉強係り」を押し付けがちである。素朴な疑問であるが;
 子たちは、ICFで言う健康管理を含む『セルフケア』や『家庭生活』の諸項目を、どの年齢で、いつ、どこで、だれから、どのように学び、見習い、習得する機会があるのであろうか。 どうやら乳幼児期から「学校教育任せ」のように見える。
 日本の将来にもっとも憂慮すべき事態は、この親たちから子たちへ後天的遺伝として注目される世代間伝達による子たちの生活機能の自立の低下と自律不全であり、幼少時からファッションや異性への関心の高い子たちの行く末である。
 1970年代日本は、労働年齢者100人中50人が雇用労働者であった。しかし今日は、100人中85人が雇用労働者である。雇用労働者として働くには、子の成長発達に応じて、社会で働くことの出来る躰つくりを成人までに習慣化し、老化が始まる年齢のため、早寝・早起き・朝ご飯しっかりの元気ハツラツな躰力を継続する。雇用契約に基づいて出勤し、対人社会関係が円滑な社会生活ができなければ、諸企業や公務労働に就くことは出来ないのである。
親としてボランタリー支援による子育ては、「育児が育自」であり、人間性を高めて成熟に至る「あたり前」のことであり、より良い社会にしていく大前提である。
 親を含めた為政者や専門家は、子たちの病気時、傍に居て温かく見守り、温かくて柔らかな食事を作って食べさせるような労働形態や雇用システムに改善することを優先すべきではないであろうか。親は、一市民として社会参加・活動により、企業や行政機構を改善していくことも「あたり前」という意識や認識にしていくボランタリースピリッツを育みながら、社会をChangeしていくことが不可欠である。
 70歳の先輩がお勧めする秘訣は、毎日、一家全員で協働して『朝の団欒』を楽しむことである。次回は、ICFのボランタリースピリッツに基づく、日本の現状に合致した健康な生活の具体的なマニュアルを提示しよう。お楽しみに!
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