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niwa さんの日記

 
2015
1月 30
(金)
23:35
ICFの『日常的な活動』のなかの「家庭生活」
本文
 人間の親は、子が独り立ちする前「学歴」を付ければ良いの? 野生の親サルは、子が生まれて独り立ちする前に、一緒に連れまわり育みながら、約200種類の食物の食べ方を具体的に教える。と聴いた事がある。野生のサルに医師はいない。
 家族って? 家庭って何? ICFの『日常的な活動』の「家庭生活」は;
1 生活必需品の確保
1)住まいの確保;(1)住居の購入:住宅の所有権を得る
(2)住居の賃貸借:家賃を払って、使用権を得る
(3)設備・家具調度品:安全と快適性を得るため、ガス・水道・電気・換気、家具・調度品を整える
2)日常必需品とサービスの入手;
(1)買い物:物の質や価格を選択し、支払って得る。または、他人に指示して得る
(2)配達による買い物:物の質や価格を選択し、支払わずに遠隔から購入。または、他人に指示して得る
2 家事
1) 調理;(1)毎日の食事・おやつ:人数と関係に応じて食材を準備し、加工・加熱して料理し配膳する
(2)特別な場合:人数と関係に応じて食材でフルコースメニューを計画・準備し、加工・加熱して料理し配膳する
2)調理以外の家事;
(1) 洗濯と乾燥:手足・器具を使って洗濯・乾燥
(2) 台所・食堂の掃除と後片付け:自力または協力して快適性を保つ
(3) 生活域の掃除:窓や壁を含む清掃や整理・整頓をして清潔に保つ
(4) 家庭器具の使用:アイロン・洗濯機・ガスストーブなどの器具を使う
(5)生活必需品の保管:災害時・保存性の食品、家庭用品の有効期限を確認して、安全に保つ 
(6)分別してゴミを捨てる:
3 家事管理と家族・他者へのボランタリー支援
1) 家庭用品の管理;(1)衣類の確保:アイロンがけ、靴磨き、修繕、衣服・小物類の作成・修理する
(2)住居の安全維持:補修に必要な道具を使用し、内・外装(ペンキ塗りなど)や設備・家具の修理をする
(3)家庭内器具の安全維持:器具類の油差し・修理、洗濯機の手入れなど
(4)自家用車・運搬車の安全維持:家庭用の自動車・カート・自転車などの補修・手入れ
(5)福祉用具の安全維持:移動・コミュニケーション・レクリエーション用具の補修・手入
(6) 植木の維持:屋内外の植木の栽培・世話
(7)家畜・ペット・解除権の世話:動物の健康管理・留守中の世話の手配等
2)ボランタリー支援;(1)セルフケアの介護:食事・入浴・排泄・更衣など
(2) 移動への介護:近所・市内・学校・職場など目的地への往復
(3) コミュニケーションへの介護:話したり・書いたり・読むこと
(4) 対人関係への介護:人間関係をつくり、維持し終わらせること
(5)栄養摂取への介護:食事を準備し、食べること
(6)健康維持への介護:服薬管理・定期健康診断・医療を受けること 以上である。
 ICFの『日常的な活動』のなかの「家庭生活」を見ると、「介護」は一人ひとりのライフサイクルにおいて、受生から始まる母躰と胎児への配慮や出生直後の新生児から尊厳ある死までを含んでいる。単に、高齢者になって「介護」が要るから介護保険、障害をもつ人に「介護」が要るから障害者自立支援と云うものではない。ことが解る。
 そして日常的に、一人ひとりの自発的(ボランタリー)アスピリッツが息づいて活き活きとした家族の交流が家庭生活の源泉となっていることが重要であり、人間の衣を纏う(habilitation)ことが出来るのである。
 家庭は、憲法第24条に基づき両性の合意において婚姻関係を結んで家族となった夫婦が、暮らす家を持ち、周りの環境と折り合って、互いに助け合い、健康であって文化的な生活を営み、子を産み・育み、次世代を送り出し、尊厳ある死を迎える居所である。
 家庭における夫婦は、パートナーシップで対等に対話して創りだす関係によって助け合い、相互に健康な躰つくりを育んで、地域の環境のなかで夫婦の個性が相乗した健康な生活協働躰として生活を築いていく。
 夫婦は、ICF分類の「性機能」を十分楽しみながら、互いの個性を充実させ、明日のエネルギーを創造する。そして、健康な子孫を残すことを念じ、「生殖機能(生殖能力、妊娠、出産、乳汁分泌に関連した機能)」を発揮して合体する。世代間伝達を畏怖して妊娠中は、夫婦で、つねに胎児に語りかけて母国語や方言を学ぶ機会を増やし、ともに音楽や絵画を楽しく視聴しながら、胎児を眠らせて成長発達を促し、出産に備える。
 もちろん母親は、胎児の発達を意識した2人分の十分な栄養摂取は必須であり、早寝・早起き・朝ご飯の規則正しい生活で自律神経を強めて免疫機能を高め、体内時計を正確にする生活をすること。それには、夫のパートナーシップが不可欠である。
 今こそ日本は、「子育て支援」ではなく、「家庭支援」を考えた社会サービス・制度・政策への転換が不可欠ではないであろうか。なぜなら、現代の悲劇は「子は親を選べない不条理」(7月22日)があるので。次回は、ICFで言う「ボランティア」を考えて見る。
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