About Us   |  ICF   |  News   |  Contact Me
Welcome Guest 
一般財団法人 まちの縁側クニハウス&まちの学び舎ハルハウスログイン

ユーザー名:


パスワード:





パスワード紛失
一般財団法人 まちの縁側クニハウス&まちの学び舎ハルハウスメインメニュー
一般財団法人 まちの縁側クニハウス&まちの学び舎ハルハウスリンク

niwa さんの日記

 
2015
1月 30
(金)
23:31
ICFの『セルフケア』と介護保険法の『認定調査票』(3)
本文
 ICFの『セルフケア』項目のなかの「健康管理」を再述する。
 7:1)快適性の確保:安楽な姿勢の保持や体温調節、室温・湿度・照明の調整、換気をして、躰のケアをする。2)食事や体温の管理:年齢・活動に必要な栄養バランスのある食事を選び、摂取し、体力を維持する。3)健康の維持:日々の手洗い・うがいなどの疾病予防と定期的な健康診断や、かかりつけ医の助言を受けて、健康上のリスクを回避する)である。
 最近の日本における「新型インフルエンザ」の流行で解ったことは、国や都道府県や市町村の行政担当者や医療機関の専門家やマスコミの人たちと一人ひとりの住民が、日常において、家庭・学校・職場のどこに居ても手洗い・うがいの励行やワクチン接種の予防対策は、『セルフケア』として「あたり前の健康な生活習慣」という認識と子たちの行動の育みの欠如あるいは希薄なことである。
 例えば、最高学府を自称するH大学は、上蓋の無いゴミ箱が歩行困難な人の使う廊下の手すりの下に等間隔に並んで置いてある。大病院では医療の専門家自身が、3時間まちの混雑した待合室がウイルスはじめ病原微生物の絶好の繁殖に快適な場所であることや病室を廻り外来を闊歩する医師・看護師の白衣や救急外来の上蓋の無いゴミ箱が、【感染拡大源】である。という認識は全くな無いように見える。
 マスコミの例えば、NHKは「カンテツ・・」など、女性が夜通し働くことが、かっこ良いかのような放映。新聞は、2012年に全面施行される中学校の新学習指導要領で、保健体育の教科に「薬の正しい使用」が盛り込まれたということで、“「薬の使い方」中学校で”(2009年10月9日朝刊:毎日新聞)など、「疾病は健康の法則に反した結果である(薄井坦子)」ことや健康な生き方や健康な食習慣や健康三原則や躰の弱い人ほど早寝・早起き・朝ご飯を推進して自律神経のバランスを整えて免疫機能を高める健康な生活習慣を育む記事は少ない。
 そして、唐澤祥人日本医師会会長著「医療崩壊医師の主張」のなかの「なにかあったら、とりあえず医者に行こう。なにしろ身体のことだ。シロウト判断はせず、医者に診てもらおう。」注1)という大変便利なフリーアクセスで利用できる医療保険制度の維持を強調しているように、なぜか、介護保険法や障害者自立支援法の『認定調査票』に、『社会生活への適応』として「薬の内服」はあるが「健康管理」の項目は無い。
 WHOの健康の定義は、人間の身体と精神は、有機的な統合体として不可分な一個の躰(body)であり、その躰が社会的福祉の状態(social well-being:社会的にも満ち足りた生活環境)にあり、単に躰の状態をいうのではない。と言っている。
 本来、人間は、良く生れ、良く育み、良く育つように作り変えて、地球上の生物でもっとも獰猛な動物として67億人の繁殖に至っているが、日本の子たちの将来は大丈夫?
 日本は、身体と精神が分離された二元論を基に医療・福祉の社会サービス・制度・政策が構成されている。医師が病名をつけて始まる現行の医療保険制度は、今日の疾病構造の変化に対応できていないばかりか、一人ひとりの感染対策や病気にならない躰つくりには対応していない社会保障ではなく、社会保険制度である。
 その根本に日本国憲法の第25条1項の「健康で文化的な」の欠落した「最低限度の生活」を、すべての社会サービス・制度・政策の基準としているからではないであろうか。
 つづきは次回に(4)をお待ちくださいませ。

注1)日本医師会会長 唐澤祥人著「医療崩壊 医師の主張」毎日新聞社 2008年 p13
閲覧(10798)
コメントを書く
コメントを書くにはログインが必要です。
Powered by Monosasi 一般財団法人まちの縁側クニハウス&まちの学び舎ハルハウス